発達ラボの軸

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お子さまの「笑顔」を大切に

「自立」につながる療育

 

この共通指針の下、

児童デイサービス・発達ラボの教室では、

5つの軸でお子さま一人ひとりに合わせた療育を提供いたします。

 

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その1

「お子さまへの支援の輪」を繋げるご家庭や関係機関との連携と支援

 

お子さまの「自立」に繋がる療育は、私たち「障害児通所支援事業所」だけの取り組みでは絶対に成り立ちません。

 

ある調査によると、小学生のお子さまが24時間という一日を過ごす中で、それぞれが占める割合は、睡眠(家庭)が37.5%(9時間)、学校生活(学校)が29.1%(7時間)、学童や習い事、放課後等デイサービス(障害児通所支援事業)が12.5%(3時間)、家庭生活が20.8%(5時間)との結果となっています。これを分類別に統合し並べ替えると、①家庭(58.3%)②学校(29.1%)③学童・習い事・放課後等デイサービス(12.5%)となります。

 

そのため、私たちがどのような強い想いや科学的根拠に基づいた療育をご提供しようとも、お子さまに直接的に関わる時間は1日の1割にしか満たないため、その割合の大多数を占める家庭や学校等の関係機関との意思疎通と連携を図り、お子さまに接するそれぞれが同じ方向性を持って総括的に支援にあたる「お子さまへの支援の輪」の構築が大切になります。

 

児童デイサービス・発達ラボでは、教室内で行っている支援内容やお子さまの様子をSNSやラボ通信等で広く発信すると共に、日々変化する保護者さまの家庭でのお困りごとや支援に関する悩みをお電話や面談、送迎時に柔軟にお聞きして、お子さまへの支援に活かすのはもちろんのこと、ご家庭への対応方法のアドバイスや助言を行っています。

 

また学校や相談支援事業所等の関係機関と密な連携を図り「お子さまへの支援の輪」でお子さまに携わり、支援していきます。

   


 

その2

仲間と体験する外出支援(おでかけ)活動の取り組み

 

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児童デイサービス・発達ラボではお子さま方の社会性を育むため、外出支援(=おでかけ)にも力を入れて取り組んでいます。

 

これは、限られた環境(教室内)だけではなく、外の世界に出て様々なことを一緒に来所している他のお子さま(=仲間)と体験することには、「すごい!」「びっくりした!」「楽しい♪」などの感情を共有し、他人に対し、自身の感情を表現することで、適切なコミュニケーションを学ぶきっかけとなる要素が多くあると考えるからです。

 

また、祝日やお子さまの長期休み(春休み・夏休み・冬休み)はお子さまが朝から来所されるため、療育の提供時間を多く確保できることで、お子さまのニーズや興味に合わせた幅広い外出支援先の選択肢を取ることができます。

 

例えば海の生き物に興味を抱いているお子さまが来所した際には、水族館を訪れて楽しく生態系を学んだり、科学に興味を抱いているお子さまが来所した際には、科学館で科学を体感したりと五感で学ぶ環境創りも大切にしています。

   


 

その3

「わからない」をなくす教室内の構造化

 

児童デイサービス・発達ラボの全教室では、お子さま方の「わからない」から誘発される不安や混乱を避けるため、教室内で「時間」と「空間」の構造化を行っています。

 

構造化とは、「どう動いたらいいのか」「何をしたらいいのか」をお子さまが自ら考え、安心して行動できるようにするための方法です。構造化のポイントとされる「可視(見える)化」の基本的な要素は、①いつ、②どこで、③何を、④どのような方法でするのか、⑤どうなったら「終わり」か、⑥終わったあと次は何があるのかの6つで、これを示すことでお子さまは「見通し」を立てることができます。

これは1972年にアメリカ・ノースカロライナ州で開発された自閉症教育プログラム「TEACCH(ティーチ)」(Treatment and Education of Autistic and related Communication-handicapped CHildren)で用いられている、特徴的な方法です。

 

児童デイサービス・発達ラボではこの方法を取り入れ、来所して最初に一日の流れをボードを用いて分かりやすく確認することで時間の構造化を行い、教室内の各所で行うことを足跡やイラスト等のサインボードで示すことで空間の構造化を行い、お子さまが「見通しが立てにくいことに不安を感じる」ことを防ぎ、ものごとの道筋が立て、スムーズに行動でき、集中するまでの時間も早くかつ落ち着いて取り組みやすくなる環境設定を行っています。

 


 

その4

一人ひとりに合わせた個別課題(わーく)の設定

 

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児童デイサービス・発達ラボがご提供する療育の特徴のひとつとして、児童デイサービス・発達ラボ独自の個別課題「わーく」をお子さま一人ひとりに設定していることが挙げられます。

 

「わーく」は学校やご家庭からの宿題や学習プリントとは異なり、保護者さまと一緒に策定した個別支援計画に基づいて、「伸ばしたい領域を伸ばす」ために行う筆記や運動、発声など多種多様な個別課題です。

 

児童デイサービス・発達ラボでは、集団プログラムで育むことのできないお子さま一人ひとりの苦手や個性に合わせた支援にもしっかりとフォーカスし、この個別課題「わーく」による個別支援に取り組んでいます。

 

この個別課題は、前日や前回利用時のお子さま方の取り組む姿勢や興味、習得度合いを総合的に鑑み、スモールステップでお子さまの「現状」に合わせた課題を毎利用時に設定しており、お子さまの「できない」よりも「できた」を大切にして、成功体験を蓄積し、さらに取り組みたくなる内容を大切にしています。

  


 

その5

社会性や協調性を育む集団プログラムの実施

 

その4「一人ひとりに合わせた個別課題(わーく)の設定」に加え、児童デイサービス・発達ラボでは、平日や祝日のスケジュールによる分け隔てなく、集団プログラムもご提供しております。

 

個別か集団のどちらかのみに特化してサービスをご提供する障害児通所支援事業(児童発達支援・放課後等デイサービス)が多い中、私たち「児童デイサービス・発達ラボ」が1日に2種類の異なる療育をご提供するのは、片方だけに特化してはお子さま方に磨ききれない「自己教育力」が残ってしまうと考えるからです。

 

例えば「良好な人間関係の構築や社会での自立を目指す訓練(ソーシャル・スキル・トレーニング)」は、より多くの人と関わることにより、適切に自身の思いや気持ちを伝える環境があって初めて社会性や協調性が育まれ、これはお子さま自身の特性や個性と集中的に向き合う取り組みである個別課題の設定が適切ではありません。

 

そのため、個別課題「わーく」では磨ききれない様々な領域を私たち「児童デイサービス・発達ラボ」は「仕方ない」などと看過することなくしっかりと集団プログラムで育んでいます。